• 徹底排除宣言

実は忙しい『性感マッサージ』の仕事

 女性専用性感マッサージおよび、性感エステを自営でしている男性に連絡をとり、最近の『お客さんの需要』を訊いた。

「ものすごく忙しい」との返答だった。

 一体どのくらいの常連さんがいるの?この男性は性感歴15年くらい。昔からの常連さんを含めるとおおよそ1000人はくだらないと豪語する。年齢層もまちまちだが、やはり顕著に40代半ばから50代半ばくらいが圧倒的に多いらしい。

「気に入ってくれれば、リピーターになるよ」
 
 確かに男性向け風俗店と一緒で気に入ればまた次も呼んでみたくなるのは当たり前だ。けれど、女性は男性とは異なり、気に入る部分が違う。女性は相手の男性が自分に多少でも興味を持ち、多少でも好感を持ってくれているのかな。私はまだ女性として見られているのかな。という自己肯定を望むのだ。

 対して男性はそのような思考などは全く持ってはいない。気に入られたいとか、この風俗嬢って俺に好感を得ているのかな。などと、皆目考えない。ただ、目の前の欲求を満たしたいだけだ。

 女性はまるで違う。ただ欲求を満たしたければ自分で慰めるということもあり得るし、男性のように精子を放出するわけではないので、しないなら、しないでも死にはしない。

 お金を散財をし男性エステティシャンに身を委ねたいのは、自己肯定をしてもらいたいのだ。快楽はその後でついてくる。

「綺麗だね」「肌がつやつや」「感じてもいいよ」などど甘い囁きを聞きたくて、褒めてもらいたくて男性エステティシャンを呼ぶのである。

「けれど、とても褒められない女性もくるんじゃないの?」

 本当に綺麗な女性ばかり来るものではない。男性は鷹揚な口調で応える。

「そうだね。やっぱり、なにか、身体や性格にコンプレクスを抱えた女性が多いな。たとえば、100キロくらいの女性とか、73歳のおばあちゃんとかね」

 クツクツ。男性は目を細めつつ口の端を上げる。

「けれど、いくら太っていようが、年齢をめしていようが、女には違いない。褒めるところなど誰にでもある。性感マッサージをする男性はまず、褒め上手、聞き上手でなくてはならない。だから、お客さんに対しての施述は皆同じようにするし、感じている女性の顔は誰でも綺麗だよ」

 それは、プロに徹している言葉だった。女性は世辞でも褒められたい生き物である。旦那さん、あるいは彼氏とのマンネリ化によって、女の魅力を失いかけた女性たちは性感エステティシャンたちによって新たに生まれ変わることができるのだ。

 一見忙しくなさそうでも忙しいのが性感マッサージかもしれない。女性は昔ながらに性をオープンに出来ない生き物で、自分を抑えつける傾向にあるが、需要が多いと訊いて現在はそうでもないのかもしれないな。と、思う次第である。
 
 性欲を臆さずに解放できるのはまさに性感マッサージの醍醐味かもしれない。

 なにせ利害性のない人なのだから。

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